長女が生まれた20年前、その当時の私は19歳から足を踏み入れた美容師道でやっと結果が出てきた25歳の頃でした
千葉市に新規オープンした美容室にスタイリストとして転職をし、『必ず結果を出す!』
その事ばかり考え、朝から晩まで全力で働き、休日も指名客の予約が入れば出勤し、セミナーにも積極的に参加していた
努力は結果に結び付き、トップスタイリスト、店長、そして独立、店舗展開へと美容師道をいっきに駆け上がった20年でした
そんな20年で長女は高校を卒業し、美容専門学校へ入学したと思えばあっという間に成人を迎え、美容室へ就職し新社会人となり、生まれ育った家を出て一人暮らしをする事になった、、、
もはや育児放棄かってぐらいに一般的なオヤジらしい事を全くしてこなかったな、、、
せめてもの罪滅ぼしとして新社会人になる長女に向けて父親としてではなく、美容師の先輩として勝手にアドバイスを送ろうと思う
もしこの長女に向けたアドバイスが、同じ歳の新入社員に届き、何かの力となったら嬉しいです^ ^
↓↓↓
勝手にアドバイスVOL.1
まずは何より、入社おめでとう!
社会人へようこそ!
小学生から数えると14年間という長い学生生活を終え社会人となった君は、きっと学生気分が簡単には抜けきれないだろうと思います
いきなり厳しいアドバイスをするのもどうなのか?迷いはしたけど、凄く大事な事なのでしっかり読んで理解して欲しいので、勝手にアドバイス第1回目のテーマは
【学生と社会人の違いとは何か?】
にします
さて、君は専用学校でも美容師を目指してそこそこ頑張ってたと思うし、新社会人となったこれからも美容師になる為にアシスタントとして頑張ると思うので、美容師になる為に頑張ってる事には変わらない。
そう感じるかもしれない
けどそれは違う
専門学生は美容師になる為にお金を払って学びに行ってました
自分で払ってたわけでもなく親が払ってくれたので、いまいちピンとこないかもしれないが、学校側からしたらお金を払ってくれるお客様だったわけです
だから寝癖がついたまま遅刻ギリギリに教室に滑り込んでも怒られませんし、なんなら多少遅刻しても『体調が悪かったので』とか言えば先生は心配までしてくれたのでは?
ダルくて学校に行く気分になれなくて急に休んでも誰にも迷惑かけないし、『体調が悪いんだから休んでとうぜん』とさえ思っていたことだろう
それは、全て君がお金を払うお客様側だったからです
社会人は学生とは立場が真逆になる
いいですか?
ここは絶対に理解してほしい
お金を払う側から、お金を頂く側になりました
寝癖がつきっぱなしで朝礼ギリギリに出勤すれば注意される
言葉使いが悪ければ注意される
体調不良で休めば皆んなに迷惑がかかる
言い訳は見苦しいだけだ
アシスタントでまだ何も出来ないとか関係ない
例えばオシャレなパスタ屋さん、めちゃくちゃ美味しいって有名な表参道のパスタ屋さんでパスタを食べた時は、パスタだけにお金を払ってますか?
表参道って場所、綺麗な店内、笑顔で挨拶してくれるスタッフ、ピカピカに磨かれてる食器、音楽、空気感、パスタ代には全ての料金が含まれてます
美容室も同じ事
お客様は担当スタイリストに髪を切ってもらいにだけ来てるわけでなく、美容室に来て綺麗になって幸せな気持ちになる為に来てるんです。
清潔な店内、明るいスタッフの挨拶、気持ちの良いシャンプー、心地よいドライ、美容室に滞在する全ての時間に対して、ありがとうを形にした代金を払っています
だからこそスタイリストだけじゃなく、店内にいるスタッフみんなの力が必要です
入社したばかりの君が今できる事はなんですか?
自分たちはまだ何も出来ないから関係ないと思わないでほしい
お客様を笑顔でお迎えして安心してもらう事
綺麗な店内で気持ちよく過ごしてもらう事
気持ちの良いシャンプーをしてあげる事
お客様にアドバイス出来るように知識を付ける事
先輩が働きやすいようにサポートする事
店内が明るくなるよう元気に働く事
まだまだ出来る事は沢山あります
自分に何が出来るのか?
よく考え、お客様に喜ばれる事を意識して、いま君の出来る事から一生懸命にしましょう
その繰り返しが数年後、必ず立派な美容師になっています
頑張って!
応援してます